【左上5】フリッカーとは、ミニバス撮影時に体育館の照明がちらつくことです。日本の電力は50Hzと60Hzに分かれているのは皆さんご存じ。蛍光灯や水銀灯といった光源は100Hzまたは120Hzの周期で明滅している。これによるちらつき、あれが悪さをする。
EOS R のフリッカーレス撮影の設定
EOS R にはフリッカーレス撮影の設定項目がある。キヤノンでも機種によってはフリッカーレス撮影機能がない機種もある。ミニバス撮影時には、フリッカーレス撮影機能があるものをご準備ください。
設定方法
フリッカー
体育館でミニバス撮影を高速シャッターを用いて連続撮影をしていると、電力光源によるフリッカー(ちらつき)の影響で露出や色にばらつきが出たり、画面上下に露出ムラが生じたりすることがある。
フリッカーの影響は高速シャッターで現れるので、シャッター速度を遅くすれば影響を回避できる。だが、その方法ではミニバス撮影はできない。
フリッカーレス撮影
フリッカーを検知してシャッターを切るタイミングをずらし、露出や色のばらつきを軽減する機能が「フリッカーレス撮影」です。この機能を使用して撮影すると、フリッカーによる悪影響を回避して撮影ができる。主に体育館やホールなどで行われるスポーツやイベントなどの撮影に有効だ。
デメリット
なお、フリッカーレス撮影を「する」にすると、「レリーズタイムラグがわずかに長くなる」「連続撮影速度がやや遅くなる」「連続撮影間隔にバラつくことがある」といったデメリットも生じるらしい。
フリッカー警告機能
「フリッカーレス撮影機能はオフになってるけど、今、フリッカー出てるよ」と教えてくれるカメラであるべきだと思う。
EOS 5D Mark IV は[ファインダー内表示設定]で[フリッカー検知]にチェックを入れておくと、フリッカーを検知したときにファインダー内に[Flicker!]アイコンが表示される。
このアイコンは、
・フリッカーレス撮影が[する]:点灯
・フリッカーレス撮影が[しない]:点滅
というふうに変化する。つまり、[フリッカーレス撮影]の設定にかかわらずフリッカー検知は常時行なっていて、点滅表示を確認したら[フリッカーレス撮影]を[する]に切り替えればいい。
EOSR は[フリッカーレス撮影]を[する]に設定したあとや、光源が変化したときは、撮影する前に[Q(クイック設定)]ボタンを押して[フリッカーレス撮影]の項目を選び、[INFO]ボタンを押してフリッカーの検知動作を行ってください。となります。
操作性が一歩下がった気がします。
まとめ
Qボタン+十字キー
ミニバス撮影時には、フリッカーレス撮影機能があるものをご準備ください。
EOR R5,R6の売れ行きが良く、さらにR3の発売が控えている今、質の良いEOS R の中古が出てきています。お手頃価格でこの機能を手に入れて使いこなしましょう。